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「女社会」で生きてきて、「善意」について激しく思う事。

2019年11月08日|Asia Crew

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一人の元客室乗務員が肌で感じたリアルな「女社会」
同じ業界の人なら理解できる「あるある」と、同性ならだれもが感じたことのある「あるある」
女性として生きていくことは「楽しい」こともあれば時に「苦しい」事もある。
男性ももちろん同様です。
ですが、女性特有の悩みがあるのも事実。
ほわほわだらだら書くので、時間に余裕があるときに、暇つぶし程度に読んでたら意外と前向きになれたかも、なコラムを発信します。


ストレスを溜めない人間関係の構築というものは、とっても難しいものです。
ストレスの主な原因は人間関係とも聞いた事があります。
ストレスを溜めない人の中には「思った事は溜め込まずに吐き捨てるからストレス溜まんない」という人もいます。
ただ吐き出すにも社会にいると、なかなか「うわーないわー、なんでそこでそれするん(笑)あとで回収来るからまっててーわわ、あなたもかーい待ってってー」とは言えないものです。

今日呟きたいのは、一度は皆様感じた事があるであろう「善意」についてです。
さっきのストレスの前振りいらなかったよね?という鋭いツッコミは…受け入れます。

十人十色という言葉は、日本人であれば小学生の頃には既に知ってる方が大半だと思います。
それだけ教育の基盤にある「みんなそれぞれが異なる考えや好みがある。みんな違ってみんないい。」
これは確かにそうです。
みんな一緒だと、それこそロボットですから。
心や感情がなければきっと互いに苦しめ合う事もないのでしょう。

ただそこに感情を持ったロボット二体がいると、どうなるでしょう。

一体のロボットは、もう一体のロボットに「心のこもったプレゼント」をします。
するとそのロボットはそのプレゼントを受け取らず、目の前にいるロボットに襲い掛かりました。

不可解ですねぇ~
心のこもったプレゼントを貰えたら「うれしー!」って思いませんか。
でもこの感情を持ったロボットはちがかったのです。

行動は違うにせよ、私たちの身の回りでも同じようなことも日々起きているのではないのでしょうか。
自分にとっての「善意」は相手にとって善意ではない可能性があります。
そして、被害者に見えるこのロボットの感情も、必ずしも受け取らないといけないという強制力はありません。

あなたは嫌なことがあった時に、誰かがフォローに入ってくれて
「ありがとう」と心の底から素直に言えますか?

強がりな人は、「邪魔された」「横取りされた」と思ってラバトリーに隠れてしまうかもしれません。
ひょっとしたら、その人は泣いてるかもしれません。
その人にはその人なりの、悔しさがあります。
優しさは時に人を傷付けることもあります。
もしかすると慰めてくれることが「確かに君は間違った」と思わせてしまう事も、ありえなくはないのです。
ただその優しさを受け取らなかった人をそこで「変な人」と決めつける必要はないのです。
そうしたらその人から見たフォローに入ったあなたも、この悔しい思いをした人から見ると「変な人」です。
十人十色ですから。
皆反応が違って当たり前です。

でも「善意でやったのに」と心のどこかで思っていると「なんで受け取らないんだ?」となるケースを社会にいると何度も目の当たりにしました。
それは、本当に相手を思いやっていない証拠なのではないでしょうか。
その人にはその人なりの消化の仕方があるはずです。
そこで突き放す事は、「善意」でやったことが更にその人を苦しめる事に繋がりかねないのです。

心があるがゆえに人は傷つけ合いますが、心があるがゆえに人は人のつらさを分かち合えます。
そういった心強い味方を見つけるという事は、どの環境においても非常に大事なことです。
また手を差し伸べてくれる人がいるという事は、ほんとうは非常に恵まれているのだと思います。

「励ましなんていらないのよ!」とその時は思うかもしれませんが
深呼吸をして、いったん自分のそこまでの意識を手放して、じっくり考えてみましょう。
第三者の目をもって見ると、もしかするとただ自分が強がっていただけということに気づくかもしれません。

そして「え?優しくしたのになんで?」と思う人は
今一度「その人にとって本当に支えになるのはどういう形だったのか」
相手の特徴をとらえて、相手の立場に立って考えてみましょう。

正直、大半の日本人クルーは上手にできていることでしょう。
なんといっても日本人の「和を乱さないスキル」は外国人クルーと働くとズバ抜けてすごいと思います。
(もちろん外国人クルーには尊敬する部分がたくさんある。)

善意に決まりはないですねぇ。
自分らしいサービスや、自分らしい人との関わり方を身に着ける事が、きっとお客様にとってかけがえのないNo.1でオンリーワンの客室乗務員になれるということなのだと思います。

あくまで主観の話ですが、誰かに届けばいいと思っています。
ご精読ありがとうございました。
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