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コロナによる外出禁止生活の様子 in ドバイ

2020年03月29日|s_travel

世界的にロックダウンの都市が増え、生活の様子が一変していますね。
こんな時にありがたいと思うのは、CREW WORLDのネットワーク。
海外在住の現役CAや元CAの方々から、実際の様子について情報交換ができます。


今回はエミレーツ航空、現役CAの方に外出禁止生活について伺いました!
(項目についてはこちらが指定して質問させていただいています。)

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◆ざっくりな流れ
ドバイのあるアラブ首長国連邦では、感染者数が少ない早い段階で、政府が徹底的な対策を講じて、感染の拡大を防ぐよう取り組んでいます。
3月に入り、少しずつフライトが停止する都市が増え、それは、3月14日以降急激に増加しました。その後、数日の間に入国規制に関わる状況は一変しました。

3月17日に、日本を含む到着ビザ(On arrival Visa)対象国のパスポートホルダーに対しても、新規入国査証の発給の停止を発表。実質、観光客等が外国から入国できなくなりました。
そして、3月19日には、突然、当日の12:00から開始する措置として、全ての乗客の入国を認めないことを発表しました。それは、「現在,UAE国外に滞在中の「有効なUAE査証保持者(UAE Residence Visa Holder)」であっても,再入国を今後2週間認めない。(実施期間は延長の可能性あり)」というものであり、私たち労働ビザを持つものも入国ができなくなり、国外から戻ってこれない住民が多く発生しています。

さらに、3月23日には、3月25日から、「今後2週間(更新の可能性あり)UAE国内線・国際線(トランジットを含む)の航空機の運航を一時的に停止。」することを発表しました。このようにして、数日で国境は封鎖されました。同時に不要不急の外出の禁止の勧告がなされました。


◆スーパー・薬局
スーパーや薬局は営業を行っています。お店によっては、24時間営業しています。また、宅配サービスも充実しているため、外出をせずに、可能な限り、宅配サービスを利用するように促しています。
外出禁止令が出た初めは、スーパーに行列ができたところもあるようでした。
しかし、今のところ欠品などは、そこまで出ることはなく、買占めなどは起きていないように思われます。住民も食料の確保に関しては、パニックは起きていないように思われます。


◆飲食店
国内の商業施設、ショッピング・モール,及びレジャー施設等の各施設を閉鎖するように指示されており、レストランは、宅配のみで営業されています。


◆配達関係
ドバイは以前から、宅配のシステムが整っており、多くの人が利用しています。デリバリー文化が浸透している国です。スーパーマーケットや薬局、レストランの宅配が充実しているため、外出せずに、食料や日用品は調達できます。
現在は、普段よりも多くの人が、宅配サービスを利用しているため、スーパーの宅配は、普段よりも時間がかかっているようです。そのため、それを見越して家の食材がなくなる前に、注文した方が良いです。


◆外の様子
基本的に、お店は、スーパーマーケット、薬局、レストラン(宅配のみ)以外は閉まっています。
自宅待機要請中のため、基本は、外出禁止で、街中では、警察が巡回していて、不要な外出の場合には罰金が課されます。パトカーが常に巡回していたり、ドローンを使って、パトロールもしています。

特に、3月26日20:00から4月5日の6:00までの間をNational Sterisation Programmeとし、さらに強化されます。
夜間に公共交通機関の多くは停止され、不要不急の外出の禁止の勧告に反して、外出中の者には,厳しい罰金,収監等の措置が取られるとされています。
この期間内に、街中の消毒作業が行われているようです。インターネットニュースによると、街は驚くほど空っぽで、いつもは渋滞する大通りでさえ、車をほとんど見ないほど、街から人は消えました。

※現在私は、会社のアコモデーションに住んでおり、スーパーマーケットなどに外出する時でも、何時から何時までどこに外出したかを管理、報告されるシステムになっているようで、(もしも、コロナウイルスに感染したと後に発覚した際に、行動を遡って確認して、感染の拡大を阻止する目的のためのようです。)外に全く出ていません。その為、ここで記載している外の様子等は、インターネットニュースなどで報道されていることを基にしています。


◆仕事
私たち、客室乗務員の仕事は、3月23日に発表された「3月25日から、今後2週間(更新の可能性あり)UAE国内線・国際線(トランジットを含む)の航空機の運航を一時的に停止。」するとの決定以降、お仕事はお休みとなり、自宅待機となっています。現在、いつからフライトが再開されるかわからない状況です。

他の業種に関しては、特定の生活に不可欠な業種以外は、在宅で働くように指示されているようで、全体の80パーセントほどが対象となっているようです。可能な限り在宅の勤務ができるように環境づくりが促されているようです。


◆人々の様子
人々は、自宅待機要請を基本的にしっかり守っているように思われます。感染拡大を防ごうとそれぞれが意思を持っているように思います。

インスタグラム等で、自宅での過ごし方などをあげている人も多くいます。自宅でのトレーニングやヨガ、ダンス、作った料理などをあげる人が多くいます。
自宅待機の時間を有意義に過ごそうとしているように見えます。
不便な自宅待機の中でも、ユーモアを持って過ごしている人々も多く、元気付けられることもあります。
また地域によっては、毎日夜の決まった時間に、医療従事者への感謝を拍手で示すなどを行ってたり、バルコニーから音楽を流したり演奏したりしてる人もいます。



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バルセロナと同じ外出禁止都市になっているドバイ。
とは言え内容は少し違う点もありますね。

街中の消毒作業はバルセロナでは行われていません。また外出時の管理・報告システムも、よりしっかり行われているように感じました。宅配サービスが元々の生活ベースなのもドバイらしいですね。

中でも印象的だったのはドローンでのパトロール。
非常時や災害時での活用も注目されているドローンですが、実際にドローンでのパトロールが行われているとのことで先進的だなと感じました。



次の投稿では、『家で何する?』エミレーツクルー編をお送りします!
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