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コロナによる外出禁止生活の様子 in ローマ

2020年03月30日|s_travel

中国の後に、コロナの大きな影響を受けたイタリア。
数日前まで中国に継ぐ感染者の多さでしたね。
今回はイタリア内の感染中心地である北部ではなく、ローマ近郊の街の様子をレポートしてもらいました。


今回はローマをベースに現役CAをされている、Fさんが回答してくれています!
(項目についてはこちらが指定して質問させていただいています。)


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◆ざっくりな流れ
1月31日に初の感染者が確認され、ヨーロッパでは初めての感染者の確認となりました。その感染者の経路は特定されており、感染が懸念される人々への検査が実施されました。早い段階から、中国との路線をブロックし水際対策を行っていました。
2月20日、ミラノ近郊の街で感染経路不明の陽性者が発生。対応を行った医師や看護師、病院を訪れていた患者などへも感染が確認され、感染者の数は物凄い勢いで増加していきました。
3月7日に北イタリア14県が封鎖されるという話が上がり(実際には行動ガイドラインだった)、ミラノ駅から各地へ帰る人たちが群をなしました。各地での水際対策を講じようとしたものの、すでに手遅れ。ウイルス感染の可能性がある数万人が地方に散らばっていったのです。
11日、封鎖措置を行う旨の法令が発令され、街中はクローズされ、実質的な外出禁止生活が始まりました。


◆スーパー・薬局

9日に行動ガイドラインを示す法令が、ミラノなどのあるロンバルディア州だけではなく、イタリア全土に発令された際、スーパーには行列が見られたものの、買い占め行為と言った様子は、ほんの一部での出来事でした。
現在は大きなスーパーでは並んでいる列が見られ、入場制限がかけられています。今まではマスクをしている人が多くなかったものの、最近は外部で見るほとんどの人がマスクをするようになりました。
期間中、家でピザやパンなどを作る家庭が多くなったため、特に小麦粉、イースト、卵などが品薄状態にあります。またお酒もかなり買い込まれていました。


◆飲食店
ロックダウン1週目は多くのレストランなどが平日のみ18時まで営業をしており、2週目は営業しているレストラン等もありました。しかし、人が出歩いてしまうため、3週間目(3月23日の週)からレストランやバーなどは完全に閉鎖され、街中はシャッター街になりました。
こちらもスペイン同様、テイクアウトは可能で、ピザやお寿司などを家にとることもあります。


◆配達関係
Amazonなどの配達関連は、基本的に可能です。Primeサービスは、在庫が国内にある場合、1日では来ないものの2〜3日以内には到着します。また現在、オンラインショップでの購入品は日常生活で必要なものに限られています。


◆外の様子
今週あたりから、やっと街中で人を見かけなくなったというのが現状です。
現在ロックダウン3週間目になるものの、1週間目はほとんどの人が発令された行動内容に反する様子で、普段通りの生活を行っていました。ジムや学校などは1週間目から完全にクローズしていたものの、人がいない印象は全くありませんでした。1週間目の様子を受け、各地市長から自宅待機の要請を改めて行い、罰金制度も厳しいものになりました。(現在は不要な外出に対し、最低40万の罰金)
22日の日曜日には、飲食店やショップ等が完全に閉鎖されたことを受け、海辺に多くの人が集まる様子が家から見えました。中には海でバーベキューをしていた人もいて、イタリア人の国民性に驚きました。


◆仕事
国からの補助(600ユーロ/月)が出ることが決まっており、コロナによる騒動前に正社員として勤務しており失業につながった場合には給料70%までの補填があるとのことでした。
1週間目からテレワークが進められており、現在はほとんどの人が在宅ワークになっています。


◆人々の様子
コロナの深刻さが伝わったのは本当にこの1週間だと思います。陽気な国民性も影響し、飲食店などが閉まっているなら、海でバーベキューや人の家で誕生日会などを開こうといった行動が多く見受けられました。死者が1万人になって、やっと人々が家に過ごすようになりました。

過ごし方としては、どこの家でもクッキングを楽しんでいて、その様子や作ったものをSNSでシェアするのが日課になっています。また、ビデオアペリティーボと呼ばれるテレビ電話によるカクテルパーティーが新しい日常になりました。各家庭でカクテルやおつまみを作り、ほとんど毎日18時から20時ごろまでHouse Partyというアプリを使っておしゃべりを楽しんでいますね。この新たな風習のため、近くのスーパーではお酒も品薄になっていました。
ジムやベリーダンスなどの習い事はオンラインに変わり、家でできるワークアウトやレッスンを配信しています。

イタリア人にとっての人生の楽しみが、外に行って賑やかに友人や恋人に会って過ごすことであり、毎日を楽しく過ごすことを何よりも大切にしている人種なので、今回のようなことになってしまったのだと思います。
これ以上、感染者や死者を増やさないためにも一人一人の意識や行動が改めて大切だと思います。


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Fさんも言っていましたが、「イタリアらしい」という言葉が浮かんでしまいました…。
残念ながら感染者、死者共に増え続けていていますが、イタリア国民にコロナの深刻さが伝わり、意識の改革が行われたようでホッとしました。

FさんはCAの仕事をしていることもあり、自分が感染者である可能性も踏まえ高齢の家族と同居している彼には会わないようにしていると話してくれました。この感覚は同じヨーロッパ にいる私も思っていることですが、知らない間に加害者になってしまうこともあるコロナウイルスの恐ろしさを、改めて受け止めたいと感じました。

スーパーからなくなるものが、小麦や卵、そしてお酒というのも国民性が出ていますね。
こんな時でも楽しさと人とのつながりを大切にするビデオアペリティーボは私もやってみようと思いました!
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